ディベート道場―思考と対話の稽古

ディベート道場 ― 思考と対話の稽古

田村 洋一 著

¥ 1,404

Evolvingのショップで購入すると音声特典特典があります!

【知性を進化させ人生の可能性を拡げるディベート実践ガイド】
16歳から60歳までの参加者が集まって行われる生きたディベート稽古を紙上で再現

・ものごとを客観的に認知するための「構造化する思考」「パラダイムを変える思考」
・選択肢を豊かに発想するための「仮定する思考」「対案を考える思考」
・問題を平和的に解決し、豊かな人間関係を可能にする 「敵対しない反論 ― フレンドリークリティーク」
ほか

仕事や日常で使えるディベート思考を身につける! 

さまざまな分野の第一線で活躍するディベーター × 著者 田村洋一による特別対談を収録。
ビジネスの極意はディベートにあった! 

友末優子「人生の可能性を広げ豊かにする」
(欧州系製薬メーカー マーケティングマネジャー)
"思考の訓練をすることで、自分自身の努力で脳みそのシワを増やせる、これがディベートのすごいところです。ディベートを通じて一歩進んだ深い思考ができるようになる。自分を高められる。私もその恩恵に浴しています。ディベートは人生の可能性を広げてくれます。仕事に活かせる場面も多数あり、そして、人生を豊かにします。"

山中礼二「建設的な議論を可能にする」
(グロービス経営大学院専任教員・インパクト投資家)
"私は大学院で教員をする中で、議論をファシリテートすることがあります。ある人の議論、それに対する反論、ひとりひとりの議論が全体的にどのように位置づけられるべきなのかという構造を見ることに役立ちます。どちらが肯定して、どちらが否定しているのか、議論はクラッシュしているのか。議論を自分の頭にマッピングすることで、俯瞰しやすくなると思います。これは、ディベートのジャッジと同じようなことをやっているんですね。"

佐藤義典「簡単でないからこそアドバンテージを生み出す」
(ストラテジー&タクティクス株式会社代表取締役社長、ベストセラー『図解 実戦マーケティング戦略』著者)
"僕はメルマガを書くときも、本を書くときも、コンサルティングするときも、全部ディベートを使っています。自分の意見を検証するために自分の意見を書き出して、それに対して自分で反論する。僕はこれを徹底的にやります。(…)議論の弱点を見つけられることは、すごく大事です。それは、別に人をやり込めるためではなく、自分の身を守るというか、自分の主張をより強くするために必須です。自分が自分の議論に対する最強の批判者でないといけない。自分のため、自分の身を守るためにです。ディベート以外でこれを得られる教育機会を、僕は知りません。"

森川勇治「真理を見さだめる力」
(株式会社ウェッブアイ代表取締役社長、早稲田大学・フェリス女学院大学非常勤講師)
"ディベートは、この真理を多角的に見るチャンスを与えられるものなんです。だって、くじ引きして肯定側か否定側を論じることが決まるわけですから、絶えず両方の視点を持っていなければいけませんよね。それは、物事の吟味において、すごく多角性を広げることになるんです。それで間違いを減らすこともできます。僕は(ディベートによって、真理を多角的に見ることで)人間の選択の余地が広がると思っています。通常は見つけられない選択を、見つけることができる。それと、ディベートをすると、お互いがわかり合えるんです。それぞれ、ある決められたひとつの見方だけで対話すると戦争になってしまう。しかし、両サイドから物事を見ることができれば、もっと世の中が平和になりますよ。"

北野宏明「ロジックと戦略を創造する」
(ソニーコンピュータサイエンス研究所代表取締役社長、システムバイオロジー研究機構会長)
"基本的なディベートスキルでは、特にリサーチの部分が役に立っていますね。あとは、自分がつくったケースに対して否定側がどう言ってくるか。それに対する反論はどうするか。これらをずっと考えるというところが、大変役に立ちます。分析でも、エビデンスのクリティカルリーディングもよくやるでしょう。「こう言ってるけれど、本当はどうなんだろう?」とかね。そういった情報評価の部分は、ディベートでかなり鍛えられます。"

【著者よりメッセージ】

2012年にスタートしたディベート道場では「議論に強くなる」ことを最終目標にしていません。議論に強くなるなんてことは、長い人生や豊かなビジネスにおいては、比較的どうでもいいことです。ましてや勝ち負けなど本当にどうでもいい。

ディベート道場で目指していること、そして実現していることは、議論の稽古を通じた思考力と意思決定力を高めることです。そのプロセスで生まれている副産物は、豊かな人間関係や大切な価値観の発見です。

ディベート道場に来てほんの少しの期間にディベートの稽古をした人たちが、物の見方や考え方が変わった、仕事におけるリーダーシップや人間関係が変わった、頭がすっきりするようになった、社会の出来事に以前とは違う興味関心が湧いてきた、などと口にするのをずっと耳にしてきました。

ディベートを知らない人がその無知ゆえにディベートを怖れたり否定したり批判したりします。日本人には合わないなどという暴論を吐く知識人さえいます(しかも少なくありません)。今の時代はディベートよりもダイアローグだ、などと言って無知をさらけ出す人もいます(ディベートなど当たり前である欧米社会において議論よりも対話を重視しようとする風潮を、文化的背景も知らずに請け売りした結果です)。

無知や無理解の多くは、ディベートの目的を知らないことに根ざしています。ディベートにおいては勝つことが目的ではありません。それは試合の目的です。試合において必死に勝敗を争うプロセスから知性が磨かれ、洞察が生まれ、深い理解や速い決断が可能になります。

スポーツの目的は勝つことでしょうか。それは試合における目的にすぎません。スポーツによって磨かれる心身の健やかさがあるように、ディベートによって磨かれる知的能力があります。

それは多くの先達の実績によって証明されています。机上の空論ではありません。

『ディベート道場』の後半では、5名の優れた先達にインタビューを行い、彼らの仕事、生活、人生を、ディベート思考がいかに豊かにしたか、いかにビジネスの極意がディベートによって発見されたかが明らかにされています。

『ディベート道場』の前半では、ディベートの知識や経験が全くない人にディベートの全体像を理解してもらえる解説と、実践的なトレーニング方法、ディベートの考え方を活かしたゲームなどが紹介されています。

ディベートをすでに経験して活かしている人は、その知識や技術をもっと活用したり、もっと共有したりするためのガイドブックとしてアクセスしてみてください。

もくじ 
はじめに
第一章 ディベートとは何か
ディベートの教育的効果と目的
ディベートの要素
第二章 なぜディベートを学ぶのか
4つの叡智
独り善がりな思考を戒める
頭を自由にする
ディベートは詭弁や言い負かし合いではない
相互理解を深める
客観的な思考を育む
コラム 論点と人格
第三章 ディベート思考を身につける
ディベートを日常に活かす3つのレベル
ひとりディベート
構造的に考える
インパクトを考える
問題解決のレバレッジを見つける
パラダイムを考える
仮定して考える
対案を考える
戦略的に考える
議論をひっくり返す思考法 ― ターンアラウンド Turnaround
第四章 ディベートの構造を応用したコミュニケーション
敵対しない反論 ― フレンドリークリティーク Friendly Critique
楽しくて深い議論にする ― カンバセーショナルディベート Conversational debate
日常で安全にディベートする ― コンストラクティブディベート Constructive debate
ディベート道場FAQ
番外編:特別対談 田村洋一×ゲストスピーカー
「人生の可能性を広げ豊かにする」
友末優子 (欧州系製薬メーカー マーケティングマネジャー)
「建設的な議論を可能にする」
山中礼二 (グロービス経営大学院専任教員・インパクト投資家)
「簡単でないからこそアドバンテージを生み出す」
佐藤義典 (ストラテジー&タクティクス株式会社代表取締役社長)
「真理を見さだめる力」
森川勇治 (株式会社ウェッブアイ代表取締役社長)
「ロジックと戦略を創造する」
北野宏明 (ソニーコンピュータサイエンス研究所代表取締役社長)
おわりに
付録 ディベートゲーム

著者
田村 洋一
組織開発ファシリテーター。企業人教育、エグゼクティブコーチング、企業組織でのコンサルティングの豊富な実践経験と、多くの優れた教育家・コーチ・コンサルタントから学んだ経験を持つ。2002年からメタノイア・リミテッド代表、ピープルフォーカス・コンサルティング顧問。ジェミニ・コンサルティング、野村総合研究所、シティバンクに勤め、日本、欧州、アジア、アメリカで大小さまざまなプロジェクトのマネジメント、国際的活動に携わるうえで、ファシリテーションの多様なスタイルと方法論を駆使している。上智大学英語学科在籍中は日本国政府の政策を論じる競技ディベートに没頭し、全国大会、国際大会など複数の主要な大会で優勝。その後ニュージーランドや北米でさまざまなアカデミックディベートのスタイルに触れる。現在も審査員や講師、コーチなどの活動を通じてディベート教育活動に貢献している。システム思考研究会(STARクラブ)主宰。
著書に『人生をマスターする方法』(ライブリー・パブリッシング)、『組織の「当たり前」を変える』(ファーストプレス)、『なぜあの人だと話がまとまるのか?』(明日香出版社)、『プロファシリテーターのどんな話もまとまる技術』(クロスメディア・パブリッシング)。『システムがわかると人生がかわる ― セレンディピティとシステム思考』(Evolving)。共著書に『組織開発ハンドブック』(東洋経済新報社)がある。

システム思考研究会 STARクラブ~Systems Thinkers Applied Research~
http://starclubseminars.com/
ディベート道場
http://starclubseminars.com/debate/ 

単行本: 208ページ
出版社: Evolving (2017/8/10)
言語: 日本語
ISBN-10: 4908148147
ISBN-13: 978-4908148149