新刊『仏教は科学なのか 私が仏教徒ではない理由』エヴァン・トンプソン 重版決定!!

"評者は、日本の仏教文化に親しみ、その哲学的な意味にも関心を抱く者として、本書の明晰な議論展開にまさに蒙を啓かれる思いがした。…西田幾多郎や西谷啓治といった哲学者の思想にも精通するトンプソンの仏教論は、日常生活のなかで仏教に親しむ日本の読者に、さらに言えば仏僧の方たちにこそ、読んでほしいと思う。専門用語を一つひとつ詳述しているので、一般読者にもじっくりと読み解ける、刺激的な一冊だ。" ――「西洋の仏教受容を批判」情報学研究者・早稲田大教授 ドミニク・チェン【3/9 読売新聞朝刊書評】 "本書は仏教やマインドフルネスや宗教に関心のある者にとって避けて通れない問いを突き付ける。" ――「豊かな洞察へ導く説得的議論」宗教学者 鎌田東二【2/1 信濃毎日新聞書評】 意識の哲学、認知科学の哲学を牽引する哲学者エヴァン・トンプソンの待望の初邦訳。 本書は、仏教を「心の科学」と考える仏教モダニズムや、マインドフルネス流行に対する挑戦的論考である。 仏教のとらえてきた「悟り」や「涅槃」は、脳科学によって解明できるのか。 仏教における「無我」や「自我」は、現代哲学の議論とどのように関係するのか。 現象学、認知科学、仏教哲学を横断しながら、仏教の教義を再検討し、現代世界の仏教哲学を提案することで東洋と西洋を超える思想を探求する一冊。 "本書で語られている仏教に関する議論や認知科学の知識は、この先日本でも常識になると思います。" ――藤田一照(元曹洞宗国際センター所長、『現代坐禅講義 – 只管打坐への道』著者) "現代の意識の哲学において最も重要な哲学者のひとり、エヴァン・トンプソンの初邦訳。哲学・科学・宗教を横断する壮大な思考が、丁寧な論証によって綴られた一冊。ダライ・ラマと共に科学と宗教の対話の場を創設した神経生物学者フランシスコ・ヴァレラの意志を継ぐ哲学者が、現代の仏教と科学の関係をどのように捉えているのか。意識とはなにか、自己とはなにか、この本を読んであらゆる観点から考えてみて欲しい。" ――下西風澄(『生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる』著者)

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