『不確実な世界を確実に生きる ―カネヴィンフレームワークへの招待』コグニティブ・エッジ、田村洋一

不確実な世界を確実に生きる ― カネヴィンフレームワークへの招待

 

コグニティブ・エッジ 、田村 洋一 (著)

 

¥2,376

 

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「カネヴィンとリーダーシップ」ハーバード・ビジネス・レビュー巻頭掲載(2007年)
米国経営学会「ベスト・プラクティショナー・ペーパー」受賞

複雑な世界を確実に生きるための《カネヴィンフレームワーク入門書》

〈 常に移りゆく現実の複雑さを見極めるには 〉
〈 複雑で不確実な状況でも臨機応変に意思決定する方法とは 〉
〈 現実に潜む可能性をあぶり出す「セーフ・フェイル(失敗しても安全)な探索」とは 〉

(日本の皆さんへ コグニティブ・エッジより)

コグニティブ・エッジは、あらゆる組織が不確実性を受け止め、レジリエンスを生み出し、旧来の手法では見落とされがちな微細なシグナルを感知できるようになるためのアプローチを開発する最先端集団です。

コグニティブ・エッジでは、手法やツール、プログラムの開発を主眼に据え、教育系から政府系まで各種シンクタンクに参画するとともに、最新の自然科学から得られた知見を現実世界で活かしています。こうした功績が認められ、コグニティブ・エッジの中心的なアプローチであるカネヴィンフレームワークが米国経営学会の2つの賞を受賞、各誌で大きく取り上げられました。カネヴィンフレームワークは公的機関、産業界のいずれでも広く活用されています。

本書では、ハーバード・ビジネス・レビュー誌に掲載した論文の骨子を基盤にしながら、カネヴィンフレームワークの原則を現実の事例に適用し、具体的に活用する方法を掘り下げて紹介しています。多様なチームが組織全体としての目的に向かって力を合わせていくために、欧州委員会やグローバルな通信企業、日用品企業の研究開発部門などで実際に行われているワークショップ実施のテクニックも紹介します。

読者の皆さんが、本書を通じてカネヴィンフレームワークの基本的な活用法を身につけ、常に変化する「現在」に潜む「進化する力」を引き出せるようになることを心より望んでいます。

もくじ

日本の皆さんへ

本書について

第一章 カネヴィンフレームワークとは何か
世界をどのように見ていますか
世界を分ける~状況の類型モデルとしてのカネヴィンフレームワーク
カネヴィンフレームワークの5つの領域とは
「意味がわかる」ためにカネヴィンフレームワークを使う
系の錯誤
系の変化プロセス
コラム 系に対応して「変わる」

第二章 実際にカネヴィンフレームワークをつくる
必要なのはレシピ本ではなくシェフ
コンテクスト化の4つのポイント~自分自身のカネヴィンフレームワークをつくる
ステップ1 ナラティブ(物語)を使ってフラグメント(断片)をつくる
ステップ2 4つの点を構築する
ステップ3 相対的に位置づけていく
ステップ4 分類する
ケーススタディ

第三章 効果的なマネジメントのためにカネヴィンフレームワークを使う
落とし穴に注意せよ:混沌への深い落ち込みを回避する
秩序系管理の失敗事例:SARS危機への対応
複合系と煩雑系の間の自然な流れ
混沌系の使い道
まとめ ― カネヴィンフレームワークを現場で使う

第四章 「セーフ・フェイル」に移行する
セーフ・フェイルな探索
カネヴィンフレームワーク適用の実際とセーフ・フェイル~911事例研究
セーフ・フェイルな探索のポートフォリオ
演習の流れ

第五章 複雑系を味方にするコンサルティング
ビジネスリーダーが知っておくべきこと
カネヴィンフレームワークをどう使うのか
自分のスタイルを棚卸しする
シナリオ思考の実践

刊行によせて ― デイヴ・スノーデン(コグニティブ・エッジ創設者)

著者
コグニティブ・エッジ
コグニティブ・エッジ社は、あらゆる組織が不確実性を受け止め、レジリエンスを生み出し、旧来の手法では見落とされがちな微細なシグナルを感知できるようになるためのアプローチを開発する最先端集団。過去数十年間にわたって支配的だった工学系アプローチを補完する新たなマネジメント理論を支える生態学的メタファーの開発をリード。同社では手法やツール、プログラムの開発を主眼に据え、教育系から政府系まで各種シンクタンクに参画するとともに、最新の自然科学から得られた知見を現実世界で活かす。カネヴィンフレームワークを有名にしたのは、2007年11月にハーバード・ビジネス・レビュー誌の巻頭特集として掲載された論文「カネヴィンとリーダーシップ」。同論文は後に米国経営学会の「ベスト・プラクティショナー・ペーパー」賞を受賞。

田村 洋一
組織コンサルタント。企業人教育、エグゼクティブコーチング、企業組織でのコンサルティングの豊富な実践経験と、多くの優れた教育家・コーチ・コンサルタントから学んだ経験を持つ。2002年からメタノイア・リミテッド代表、ピープルフォーカス・コンサルティング顧問。ジェミニ・コンサルティング、野村総合研究所、シティバンクに勤め、日本、欧州、アジア、アメリカで大小さまざまなプロジェクトのマネジメント、国際的活動に携わるうえで、ファシリテーションの多様なスタイルと方法論を駆使している。システム思考実践研究会(STARクラブ)主宰。
著書に『人生をマスターする方法』(ライブリー・パブリッシング)、『組織の「当たり前」を変える』(ファーストプレス)、『なぜあの人だと話がまとまるのか?』(明日香出版社)、『プロファシリテーターのどんな話もまとまる技術』(クロスメディア・パブリッシング)。『システムがわかると人生がかわる ― セレンディピティとシステム思考』『ディベート道場 ― 思考と対話の稽古』『知識を価値に変える技 ― 知的プロフェッショナル入門8日間プログラム』(Evolving)。共著書に『組織開発ハンドブック』(東洋経済新報社)がある。

オンデマンド (ペーパーバック): 84ページ
出版社: Evolving (2018/4/8)
言語: 日本語
ISBN-10: 4908148163
ISBN-13: 978-4908148163